スノーピークのエントリーモデル(初心者向け)テントって性能も良くてコスパも良いって聞いているけど、実際はどうなんだろう?どんな種類があって、自分に合っているものはどれだろうか?
「こんな人にはこれ!」という形で、分かりやすく比較して教えてほしい。
こういった疑問を持っている方多いです。2018年からスノーピークの初心者用テント・シェルターが一気に充実してきました。
選択肢が増えて自分に合うものを選ぶことができるようになった反面、失敗したくない!と迷ってしまっている方が多いのも事実。
そこで本記事ではキャンプ初心者でどのテントを買おうか迷っている方に向けてスノーピークのエントリーモデルを徹底比較し、どれを選べば失敗しないかをキャンプ歴5年の視点から解決します。
具体的には
- テントの選び方
- スノーピークの初心者用テントの種類
- それぞれのスペックを一覧表で徹底比較
- それぞれのメリットデメリット
の順番に紹介していきます。
10分くらいで読めますし、ご自分にピッタリのものが見つかる可能性が高いので、まずはご一読を!(目次をタップしてもらえば読みたいところから読めます)
結論から申し上げますと、設営のしやすさ・居住性・価格など総合的に考えるとエントリー2ルームエルフィールドをイチオシしています。
それぞれ詳しく書いている記事はこちらのリンクから
- 手軽に設営したい・初期費用を掛けたくない方
→アメニティドーム - タープとセットで広めのテントが欲しい方
→エントリーパックTT - 高品質で居住空間抜群のテントを考えている方
→エルフィールド
初めてのテントの選び方|形状や設営方法の違いを把握しよう
失敗しないテントの選び方は「テントの形状による特性をきちんと知っておくこと」から始まります。
テントの形状は大きく分けて次の3つです。
- ドーム型テント
- イモムシ型テント
- 2ルームテント
- ワンポール型テント
それぞれの設営方法や手軽さ・使い勝手など、詳しく解説していきますね。
ドーム型テントとは?|設営しやすく雨風に強い!
ドーム型テントの一番の特徴は設営のしやすさが挙げられます。
テント自体が自立する(張り綱なしでも自立するタイプのテント)ので、安心して設営することができます。設営だけでいうと、間違いなく初心者におすすめNo1テントと言えるでしょう。
またドーム型テントはコンパクトに設計されているものが多く、天井が低いため風に強い特徴も持ちあわせています。
逆に言うとコンパクトで天井が低いため、テント内の居住性という点が弱点です。
立って歩くことができないため、普段からテント内で活動したい方は窮屈な思いをしてしまうでしょう。
主に寝る時しかテントを使わない方にとって最強のテントと言えるのではないでしょうか。
外で思いっきり走り回ってるから!僕は寝る時しかテントにいないよ!
イモムシ型テントとは?|コンパクトながら広さと高さで使い勝手良し!
イモムシ型テントの特徴はコンパクトかつテント内の居住性の良さが挙げられます。イモムシ型テントは背の高いものが多く、テント内を立って歩くことができます。(室内高170cmくらい)。また、テント内の高さがほぼ一定なので、歩くたびに腰をかがめたりする必要がありません。
寝室(インナーテント)はリビング内の吊り下げるタイプが多いので、簡単に脱着できます。そのため寝るとき以外インナーテントを外しておけば、巨大なリビング空間として利用できます。
イモムシ型テントの弱点をあえて書くならば、自立しないテント(張り綱で引っ張って立たせているタイプ)なので、設営に慣れが必要という点です。
ポールを通して片側をペグダウンし、テント自体を思いっきり引っ張りながら設営していくスタイル。設営の手軽さではドーム型テントに軍配が上がります。
2ルームテントとは?|寝室とリビング一体型で居心地のいい居住空間が確保されている
2ルームテントの特徴はテント内の居住性の良さです。寝室とリビング一体型でテント内はかなり広く、背もかなり高いです(200cmほど)。これだけ天井が高いと頭がつっかえることもないですし、腰をかがめることもありません。
しかしその反面、テント自体の重量と設営の手軽さという点で言うとドーム型テントやイモムシ型テントには及ばないです。そして価格の面ではどうしても高くなりがちです。
2ルームテントを体験してみると分かりますが、テント内の行動がすごく楽しくなります。ご飯作るのも楽、テント内でくつろぐのも楽、風が吹いても気にならない、雨が降っても楽しめる。そんないいことづくめが2ルームテントの特徴です。
ワンポール型テントの特徴|設営簡単でおしゃれに決まる!
2020年現在スノーピークからワンポール型テントはラインナップされてませんが、ワンポール型テントの特徴はコンパクトで設営簡単、お洒落で目立ちインスタ映えする点が挙げられます。
一人で設営できるし、区画サイトにもすっぽり収まるし、中は快適に使えるしメリット多いです。気になるところを上げると、三角形なのでどうしてもテント内は中心が居住性良く、外側に行くにつれてかがまなければならない点が挙げられますね。
お洒落でインスタ映えを目指すならワンポール型のテントがおすすめですよ!
僕が使ってる大人気ワンポールテント、テンマクデザインのサーカスTCDXについてはこちらの記事で書いてます。
【スペック比較】スノーピークの初心者用テント全種類
スノーピークからリリースされている初心者用テント・シェルターは全部で4種類。
- アメニティドーム
- エントリーパックTT
- エントリーパックTS
- エントリー2ルームエルフィールド
それぞれの特徴をわかりやすく表でまとめました。
アメニティドームM | エントリーパックTT | エントリー2ルーム エルフィールド |
エントリーパックTS | |
---|---|---|---|---|
タイプ | ドーム型 | イモムシ型 | 2ルーム | シェルター付き |
設営のしやすさ | ◎◎◎ | ◎◎ | 〇 | 〇 |
強風への強さ | ◎◎◎ | 〇 | ◎ | ◎◎ |
雨への強さ | ◎◎◎ | ◎◎◎ | ◎◎◎ | ◎◎◎ |
居住性 | 〇 | ◎◎ | ◎◎◎ | ◎◎◎ |
コスパ | ◎◎◎ | ◎◎◎ | ◎◎◎ | 〇 |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
予算を考えるとアメニティドームMから始めるのもあり。僕もアメニティドームMでキャンプデビューして5年以上使ってます。
それぞれの詳しい特徴とスペックを一覧表にして比較します。
ここまでをまとめると
- 出来るだけ予算を抑えたい→アメニティドームM
- 予算を抑えつつタープもセットがいい→エントリーパックTT
- コスパ最強の2ルームが欲しい→エントリー2ルームエルフィールド
- あまりお勧めできない→エントリーパックTS
となってます。
僕がキャンプ始めた時にこれがあったら、(ノД`)シクシク
【個別紹介】スノーピーク初心者モデルメリットデメリット
ここからはそれぞれ個別におすすめポイントや気になるポイントを紹介していきます。
僕は実際にアメニティドームとエントリーパックTTを所有しているので、その2つを徹底的に比較した記事を書いてます。よかったら読んでみてください。
スノーピーク アメニティドームM
言わずとしれたスノーピークを代表するテント【アメニティドーム】
今でこそ【エントリー2ルームエルフィールド】や【エントリーパックTT】と新しくラインナップされた初心者用モデルが台頭してきてますが、僕はアメニティドームこそスノーピークを代表するテントだと思っています。
おすすめポイント
- コンパクト設計なのに広い寝室(4畳半)
- 雨にも風にも強いシルエット
- 設営が超簡単で楽ちん(1人で楽勝)
気になるところ
- 天井が低く窮屈
- 人気すぎて他の人とかぶる可能性大(しかし今は少しずつ減ってきた)
- 冬用に設計されてないので冬は寒い
僕の場合使い慣れているということもありますが、今までたくさんテントを買ったのに結局アメニティドームに戻ってます(笑)。うちは僕と小学生2人の3人でキャンプすることが多いのでちょうどいい大きさだからかもしれません。
しかし、やはりあの設営の簡単さ、強風が吹いてもビクともしない構造と安心感、やっぱりアメニティドームはいいテントです。
アメニティドームについてレビューしていますのでこちらも参考にしてください。
スノーピーク エントリーパックTT
僕がキャンプを始めた5年前にはまだなかったスノーピーク【エントリーパックTT】。
イモムシ型のテント「ヴォールト」に「アメニティタープヘキサL」がセットになったコスパ最強モデル【テント+タープセット】。
おすすめポイント
- 高品質のテントとタープがセットになって税抜き5万円以下
- 前室がかなり広く高さ170cmあり開放的
- タープだけでなくポールも付いてる親切モデル
- 意外と1人でも設営できるお手軽設計
気になるところ
- 横風に若干弱い印象
- 寝室内にランタンを吊り下げるフックがない
- 設営時のペグダウン箇所が多い
前室の居住性はアメニティドームでキャンプばかりしていた僕にはとっても新鮮でした。170㎝と天井も高くアメニティドームより楽で良いです。さらにタープセットモデルなので、まだタープを持ってない方におすすめできます!
実際に購入してレビューしてますので、こちらも参考にしてください。
スノーピーク エントリー2ルームエルフィールド
今現在のスノーピーク製テントでイチ押し中のイチオシが【エントリー2ルームエルフィールド】です。
僕がキャンプ始めた時に発売していて欲しかった。それくらい今からキャンプを始める方に超イチオシ出来るんです。
おすすめポイント
- テント内は立って歩いても問題無い(高さ210cm)
- 初心者キャンパーにとって必要十分“以上”のスペック
- 季節を問わず自然の移り変わりを感じることができる
- 同サイズの2ルームテントのなかで手の届きやすい価格帯(税抜き8万円以下)
気になるところ
- 大きいため1人設営は大変(奥さんが来ない日は大変かも)
- 寝室側にスカートがない
- 吊り下げ式のインナーにペグダウン必要
初心者用モデルとしてスノーピークの本気を見れるスペックと価格帯。スノーピークにはランドロックという上位モデルもありますが、ほぼ同じ大きさで半額以下まで抑えているところに注目していただきたい。
春夏秋冬4シーズンキャンプを楽しみたい方、テント内で自由に動きたい方、窮屈な思いをしたくない方に、とってもおすすめです。
エルフィールドについてこちらの記事でまとめています。ぜひ参考にしてください。
スノーピーク エントリーパックTS
個人的にはあまりおすすめ出来ないモデル【エントリーパックTS】です。アメニティドームM+メッシュシェルターがセットになったモデルなのですが、それぞれ単品で買う価格とそんなに大差がありません。
はっきり言ってエントリーパックTSよりも安価で手に入れることができるエントリー2ルームエルフィールドのほうがお得!というのが僕個人の感想です。
おすすめポイント
- メッシュパネルが多く開放的です。
- 風が通しがいいです。
- フレーム数が少なく簡単に設営できます。
気になるところ
- コスパ的にお買い得感がない。(コスパ悪い)
- メッシュシェルター単体と同額のエントリー2ルームエルフィールドが引き立ってしまう
やはりエントリーパックTSはあまりおすすめ出来ない結果となりました。リビング空間をかなり広めにとりたい方は検討してみてもいいかもしれません。
スノーピーク初心者用テント4種類|まとめ
スノーピークの初心者用エントリーモデル4つを紹介しました。
まとめますと
アメニティドームM | エントリーパックTT | エントリーパックTS | エントリー2ルームエルフィールド | |
タイプ | ドーム型 | イモムシ型 +タープ |
ドーム型 +シェルター |
2ルームテント |
設営しやすさ | ◎◎◎ | ◎◎ | ◎ | 〇 |
強風への強さ | ◎◎◎ | 〇 | ◎◎ | ◎ |
雨への強さ | ◎◎ | ◎◎ | ◎◎ | ◎◎ |
居住性 | 〇 | ◎ | ◎◎ | ◎◎◎ |
コスパ | ◎◎◎ | ◎◎◎ | 〇 | ◎◎◎ |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
→アメニティドーム
→エントリーパックTT
→エントリー2ルームエルフィールド
こんな結果になりました。
キャンプでいい思い出を作ろうと思ったらキャンプに行くしかありません。キャンプを繰り返すうちにスキルも上がってきて、思っていることができるようになってきます。
そのためのとっかかりのテントとしてスノーピークは間違いないです。
みなさんのキャンプライフが素敵なものになりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
m(_ _)m