こんにちは!キャンプ情報を発信し続けている「はちひろ(@hatihirocamp)」です!
先日、冬キャンプの始め方について書いた記事が反響が大きかったため、【冬キャンプシリーズ】としてすこし深掘りして書いています。
【冬キャンプシリーズ】ほかの記事はこちら
冬キャンプと言えばストーブ。
しかしストーブには危険もあります。
特に夜ストーブをつけっぱなしにして寝てしまうと非常に危険です。
ストーブをテント内でつけると危険って聞くけど具体的にどうなの?
つけっぱなしで寝る人はいないの?
寒すぎてストーブをつけたいときはどうする?
ストーブをつけっぱなしにする危険性は?
初めて本格的な冬キャンプをしたときの実際の写真です。
写真のように僕はテント内でストーブを使用してました。
テント内でストーブを使用することは推奨されてません。自己責任です!
テント内でストーブを使用する危険性を次の3つで深掘りしてみましょう。
一酸化炭素中毒の危険性
火事の危険性
電源サイト利用のおすすめ
一酸化炭素中毒の危険性
テントのような狭い空間でストーブをつけっぱなしにすると【一酸化炭素中毒】になる危険性があります。
一酸化炭素とは石油ストーブなどで酸素が燃焼される際に不完全燃焼が起きて発生します。
発生した一酸化炭素がテント内に充満し、一酸化炭素濃度が上がってくる(空気中の一酸化炭素の量が増える)と症状が出はじめます。
対策としては
- 【換気】をする。(超重要)
- テントは大型のベンチレーターが付いているものにする。
- 寝室の出入り口はメッシュにする。
などが有効です。
一酸化炭素濃度(ppm) | 症状 |
---|---|
35以下 | なし |
50 | 軽い頭痛・息切れ |
100 | 拍動性の頭痛・息切れ |
200 | 激しい頭痛・嘔吐・判断力低下 |
300~500 | 意識混濁・失神 |
800~1200 | 意識喪失・痙攣・呼吸不全・呼吸停止 |
1900 | 死亡の危険性あり |
一番重要なのはつけっぱなしにして寝ないことです。
火事の危険性
ストーブを点ける、ということは火をつけるということです。
火があるところには常に火事の危険性が隣り合わせです。
テントは布でできてます。
しかもナイロンのような化繊の布です。
ひとたび火が付くとあっという間に燃え広がります。
全焼するのは一瞬です。
コットン生地(綿)のテントで火事が起きにくいからとストーブをつけっぱなしにしている方もいますが、コットン生地も布です。
コットン生地のテントも当然火事になる可能性があります。
つけっ放しにして寝ているときにストーブが何かの拍子で倒れたら?
ストーブに可燃性のものが触れるようなことになったら?
こんなことを想像すると怖くてストーブをつけっぱなしにして寝るなんて出来ないですよね?
必ず消してから寝ることにしましょう。
カセットガス式のストーブがあります。
このストーブはカセットガスコンロのように使用できるので使い勝手がよく、非常にコンパクト。
目が覚めた時だけ一時的に点けて、テント内が暖かくなったら消して眠ればOKです。
電源サイト利用のおすすめ
寒さを気にせず安全安心に冬キャンプを楽しみたい方に朗報です。
電源サイトを利用しましょう!
電源サイトならホットカーペットも電気ストーブも使えますよ!
ホットカーペットならまず火事の心配はありませんよね。
電気ストーブも一酸化炭素中毒の可能性はほぼないです。
僕の初キャンプの写真です↓
初めてキャンプをしたのは2015年の11月なのですが、電源付きサイトでホットカーペットと電気ストーブ持参でキャンプデビューしました。
結論から言うと寒さなんか微塵も感じないぬくぬくキャンプで、キャンプデビュー大成功でした!
子供2人と僕の3人でキャンプだったのですが、結果的にその後もキャンプ楽しんでます。
電源という文明の利器を利用することで全て解決できるのです。
特にキャンプ初心者の方は電源サイトを利用していただき、冬キャンプの醍醐味の部分を存分に楽しんでいただけたらと思います!
ストーブなしで寝る時の注意点
ストーブを消して寝る時の注意点があります。
ストーブを消すことで一酸化炭素中毒や火事といった危険からは回避できますが、【寒さ】という一番厳しい部分が解決できません。
- 低体温症
- 低温火傷
の2つの危険性について解説しますね。
低体温症
低体温症とは体温を奪われて体が冷えたときに起きる症状です。
よく登山などで汗をかいた後に長時間座って休憩したりすると、風に当たり続けて汗が蒸発し体温が奪われることがあります。
体温が奪われ、直腸温度が35℃を下回ると起きる様々な症状のことを【低体温症】といい、低体温症で死亡することを【凍死】といいます。
つまり非常に危険な状態になりえます。
回避するためには
- 服装で対策
- 寝袋(シュラフ)やマットで対策
- ホッカイロなどで対策
の3つの対策方法があります。
どれも非常に有効ですし、全部取り入れると寒さから解放されてぐっすりと寝ることができるでしょう。
ただし寝汗をかいたりすると汗が蒸発した際に体温が奪われて低体温症になる可能性もあるので、体を温めるのはほどほどにしましょうね。
ホッカイロや湯たんぽなどで体を温める時も【低温火傷】の危険性が潜んでいます。
こちらも解説しておきます。
低温火傷(ホッカイロや湯たんぽなど)
低温火傷では以下の症状が出ます。
- 軽度:ひりひりとした痛み
- 中度:真っ赤になる、水ぶくれが発生
- 重度:皮膚が壊死する
寝ている間にゆっくりと火傷し、痛みで気づいたときには火傷したところがジュクジュクになっていた。ということも多いです。
普通の火傷よりも症状が重くなることもしばしば。
体に直接貼り付けたり、湯たんぽ本体にカバーをしずに使用したりするとかなり危険です。
低温火傷は簡単に起きてしまいます。
僕の友人が低温火傷しましたが、傷を見ると痛々しくてみてられないくらいでした。
ホッカイロなどを使う際は必ず下着の上に貼り付けましょう。
ストーブつけっぱなしの危険性|まとめ
テント内でストーブをつけっぱなしにして寝ることの危険性について書いてきました。
また、ストーブをつけずに何の対策もなしで冬キャンプすることの危険性も理解できたのではないでしょうか?
まとめますと、
ストーブつけっぱなしの危険性
- 一酸化炭素中毒になるかもしれない
- 火事が起きるかもしれない
ストーブをつけないことの危険性
- 低体温症になるかもしれない
- 低温火傷になるかもしれない
うまく冬キャンするには
- 電源付きサイトの利用する
- ホッカイロや湯たんぽを適切に使用する
でした。
特に初心者のうちは電源付きサイトを積極的に利用してみるといいと思います。
安心安全な冬キャンプを楽しんでくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
m(_ _)m